2006年09月26日

第15期竜星戦決勝トーナメント準々決勝 △河野臨天元対▲彦坂直人九段 259手完 黒3目半勝








 解説:王立誠九段
 □「両者ともに本格的な棋風なので、細かい勝負になりそうです」と解説の王立誠九段は無難なことを言う。
 □確かにオーソドックスな布石が続く。
 □白16では流石にハサんだ。
 □白24が河野流か。下辺は手を抜いてもすぐにどうということはないが、参考図Aの詰めは黒絶対先手で厚く、白窮屈と見た。
 □それで白24と下辺の実利を取って黒25のボーシは甘受してアマして打とうという白の作戦である。
 □黒25以下45まで左辺の黒と白の鍔迫り合いが続く。途中白36はやや疑問かも知れない。参考図Bが優った。というのも実戦の黒37〜白44と急所に迫ったのが厳しく、白は一気に薄くなっている一方で中央の黒は猛烈に厚い。
 □ただし、ここ(左辺)の折衝はどちらかというと黒が攻勢気味とはいえ黒45まで黒は後手。
 □そこで白は白46の大場を占めてこれで一丁来い、と言っている。
 □黒47といっぱいに詰めて白48を誘い、49、51とアテツグ。
 □白52のハサミ返しの逆襲は譲れぬ所。
 □とすれば黒55〜61の攻めがきつく、白70までの生きはやむを得ない。
 □そこで黒71の構えが上辺を割りつつ中央の黒石の強化になっていて白72の開きによる上辺の白地にも立派に対抗している。
 □黒73、75が最後の大場で、黒悪くないようだ。
 □白76〜90まで大ヨセ。
 □黒91が不用意な切り。ヨセの碁は一気に中盤に戻った。
 □白92のノビキリは当然の反発で、真正面から戦いを挑まれては黒93と逃げ出すしかなく、局面は急に険しくなった。
 □白は106、108とキズを補強しながら黒を攻める。白は中央への寄り付きに勝負をかける。
 □白132、134でコウになった。
 □さすがに黒もこのコウは争えず、黒143とツグしかないが、結局黒149まで二眼にされて、上辺の黒二子取り(7目の価値)が残った。これで黒のリードは消え去り、形勢不明とみえたが...。
 □白150からはヨセ。
 □ヨセは白150サガリ、白166(損のない上手い)置き、白172、174の懸案の7目の切りなど白のほうにポイントの高い所が残っていてデカシテいるよにみえた。
 □ところが、その一瞬に見せた黒175〜177の置きが白のダメヅマリを衝く鋭い切り返しの手筋一閃だった。白は泣く泣く178のツギで応じるしかなく、黒179のワタリが逆ヨセ16目のデッカイ手で上辺の白地を荒らし、大逆転とはなったのである。

 参考図A 白24下辺手抜きは黒27が鬱陶しい






 黒23に下辺を手抜きして白24、26と左辺の白を攻めようとしても、黒27の詰めは左下隅の黒は這い込みからの白死にがあって絶対先手なので得にならない。

 参考図B 白36はぼんやりと中央トビ






 白36ではぼんやりしているようだが、このようにぼんやりと中央へとんでいるほうが優った。黒も二ヶ所に弱石を抱えているので白を急にせめることはできない。






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2006年09月24日

第54回NHK杯2回戦第7局 △神田英九段対▲山下敬吾棋聖 223手完 黒中押し勝 2006.9.24OA








 解説:武宮正樹九段
 □黒1、3、5と目外しを連続してうつのは、山下の得意とする打ち方のひとつ。
 □黒7と変則にシマリ、白8には黒9〜13と左辺に比重をかける。
 □黒15に白16は当然の厳しいハサミ。参考図Aでは黒が悠々としていて白甘い。
 □白18は下辺重視もあった。参考図Bである。
 □白18〜黒25となって、白は先手を取り、右辺26コスミ付けが厳しい。
 □黒27とかわし、白28、黒29と各々自分の道を進む。
 □白30は一局の岐路だった。参考図Cは武宮Pのお奨め。いかにも武宮らしい、スケールの大きい構想である。
 □白30となれば黒31〜37はいわば必然。参考図とは反対に荒らしあいになった。
 □白38〜40と寛ぎ、ヨセ勝負の予感。
 □白42と黒43の交換が微妙なところ。
 □白44〜55と上辺の白、黒ともに二眼はない。双方それを意識しながら中央進出する。
 □白56は逆ヨセ(黒56と打てば先手で上辺の黒は生きる意味がある)で厳しい一着ではある。しかし、武宮は参考図Dを推奨。
 □白56にも、黒は57、59とおとなしい。となれば白60とケイマして白好調。
 □白66はあわよくば上辺の黒の眼を奪おう、という厳しい手だが、自分も薄い。黒67〜69を利かされ、71とシチョウ当たり。
 □勢い、白72黒73と大フリ替わり。
 □白74〜黒83はこんなところ。
 □ここで白は自らの傷は後回しにして、84と上辺の黒の攻めを優先させる。
 □黒もひるまず、85、87の逆襲。
 □白88〜96はまあ必然。
 □黒中央の大石同士は双方急な攻めはないと見たか、手抜きして99のツケ。白の宝庫である右辺を荒らしながら中央をシノいでしまおう、という勝負手である。
 □白もおとなしく受けてはいられない。白100〜108と反発し大石ふたつ同士の猛烈に激しい攻め合いだ。
 □ここで黒109の差し込みが疑問だったか?武宮は参考図Eと受けていて、困るのは黒の方だったと指摘。
 □それを白110と力んだため、局面は紛糾してきた。
 □黒117が利いているのがミソで、下辺はほぼ止まり、黒上辺生き、となれば普通の進行だった。
 □それを、利かしとばかりに、黒125とノゾいたのが黒の見損じ。参考図Gでここの黒は全滅していた筈。
 □なのに、白128と打った。結局右辺の黒は生還し、かわりに白は下辺を破った。
 □この結果、黒は上辺を生き、白はまだはっきりとは生きているとは言いがたい。とすれば攻め合いの最中に黒99と右辺に手をつけて白地を削減した黒の無理気味の勝負手の言い分が通ったことになり、形勢は黒良し。
 □この後、白140〜黒223と百手近くヨセが打たれたが、黒有利の形勢は動くことはなかった。

 参考図A 白16一間受けは白甘い






 先手を得た黒は17以下、右辺から右上にかけての戦いで主導権を取る。

 参考図B 白18下辺押さえ






 白18とこっちを押さえるのもあった。これはこれで一局か。どちらかというとこれは穏やかな碁になる。勝負を先に延ばしている。

 参考図C 白30でボーシ






 白30が武宮Pのお奨め。これは実戦と違い、模様の囲い合いになる。

 参考図D 白56宇宙流






 白56〜58がいかにも武宮らしい。白66などとなれば右辺〜中央への白模様は確定地だろう。となれば、黒はこうなる前に一仕事せねばならず、白有力な方法だったかもしれない。

 参考図E 白110はカケツギ=切り狙い






 白は110カケツギで良い。その後のことは武宮Pは言わなかったが、あおきが想像するに、黒111ツギは図の進行を辿り黒破綻だし、かといって参考図Fも無理。

 参考図F 黒111で右辺を打っても手にならない






 黒111で右辺でもがいても何程のこともない。結局黒は上辺の生きに戻らねばならない。すると、白は悠々と下辺〜左辺を荒らしながら生きて、楽勝ムードだ。

 参考図G 白126アテで右辺の黒は全滅






 黒127切りは白128でここの黒は全滅していた。
















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2006年09月20日

第31期名人戦第2局 △高尾紳路本因坊対▲張栩名人 210手完 白中押し勝 2006.9.20-21








 解説:河野臨天元(NHK BS2)、王銘ワン九段(朝日新聞解説)
 □黒5、7を利かして、9とシマる。
 □黒11とひとつ利かしたのは、左上で白14の時押し切ってくる場合の対策=シチョウ当たりになっている。参考図A
 □黒16〜31と右上一帯で相互に安定を計りつつ、双方先手を取って最後の大場=右下に回る算段をしている。
 □だから、黒25、27も白28、30も、右上は少々損をしても手っ取り早く切り上げ、先手を取って右下へまわるための工夫である。
 □そのことは、逆にいえば、先手を取って下辺に回ることが最優先されたため、ここ右上での着手は双方ともに、やや“その場シノギの安普請”の観がいなめなくもない。
 □局後、大竹九段(立会人)は相互にお手軽な手が続くやりとりの中で、白22のスベリが実質出入り30目をはるかに越えたハタラキをしていることを指摘している。結果論ではあるが、その後双方戦いらしい戦いがなく、白104からヨセにはいってしまったことから、遡ってこの白22を勝着と断定している。
 □河野天元に至っては、BS2の二日目の午前中の解説で、それ以前に黒の戦略的ミスを求め、(黒11を利かしての)「黒13、15の動き出しが時期尚早」ではなかったかと、問題視している。
 □つまり大竹、河野両者共に、白32に回っては白が既に面白く、それ以降黒の勝機はなかった、と(暗に)認めているわけだ。
 □とにかく白は先手を取って下辺32のハサミに回った。
 □黒41は参考図Bとなれば普通。実戦は左下隅一帯の黒模様の拡大を優先した。
 □右下の黒は下辺の白と相殺して、一緒に中央へ逃げ逃げで充分とみている。いかにも張栩らしい“韋駄天”ぶりだ。
 □黒41に続き、黒51とまたもや右下の黒には手を抜いて左辺〜左下隅の黒の地模様を固める。
 □右下の黒はシノぎさえすればよい、という黒の作戦だが、右下の白地も膨れ上がってきていて右下の黒の生き方が問われる局面だ。
 □黒55がサバキの手筋。参考図C、Dが黒の狙い。
 □白56は最強の反発。
 □勢いの黒57、59、61に白62と穏やかにツイだがこの進行は白やや不満、かもしれない。参考図Eと中央を切断しておけば白分かりやすかった、というのは控え室の意見。というのも実戦は下辺の白全体がまだ治まっておらず、黒67切りから新たな戦いに突入したからである。
 □もっとも、この黒67が問題だった、という見方もできる。というのは白66となった段階で下辺の白、右下の黒は「双方ともに完全に生きているわけではないが、同時に敵からの急な攻めもないところ」でもあるわけであって、そこで先手の黒は67と切ることによって戦線拡大をもたらした、ということでもある。ところがその黒67の結果は「右下の黒は81で生き。下辺の白は98で生き。ところが、黒67からの数目は中央で孤立しており、しかも下辺での黒67以降の戦いが黒103まで黒の後手で終わった」ことになる。
 □その黒67〜103の結果、@下辺の白は小さく生きた。右下の黒は下辺の白に比べてやや大きく生きた。これを比較すると白<黒であるただしその差は微小。A黒は41、51など右下の黒を放置して左辺〜左下隅に45目の地を得た。しかし、白も右下に30目の確定地を得ている。これに左上隅、右上の白地を足すと黒に劣るとはいえないBそして何よりも大事なことは黒103で中盤戦は終り、以下はヨセだが、そのヨセの急場ともいうべき上辺白104の打ち込みを白が得たことが決定的にでかいのである。
 □黒は105から、必死になって中央の白に喰い付こうとするも、結果は不発。逆に黒121まで白は無傷で左上に繋がってしまい、黒はといえば上辺と中央がつながっただけで、その地は計3目もない。
 □白122以降は石の生き死にに関係のない地味なヨセで、盤面勝負の気配濃厚だ。
 □というわけで、この碁は「黒13敗着、白22で形勢白良し。白32は勝利宣言。それ以降は打ってみただけ。」ということになった。






 参考図A 黒11はシチョウ当たり






 黒11と右下にひとつかかっておくのは、黒13と引いた時、白が強引に押し切ってきた場合のシチョウ当たりになっていて、黒21からのシチョウが成立する。

 参考図B 黒41ではともかく右下の治まりが先決だが






 この場合、白42で下辺に堂々と治まられてみると、左下の黒模様がかすむ、とみた。

 参考図C 白56オサエはかえって危険






 黒57〜65と突き抜かれると、白66と黒67が見合いで白陣は破れてしまう。(白66で67につげば、黒66で下辺の白は死んでしまう)。かといって、白56で下をハネるのは

 参考図D 白56下ハネ






 黒57〜67ときれいに絞られてこの図は白最悪。

 参考図E 白62は切り






 黒71まで黒を左辺と連絡させても、中央のラインを白が制しているのが魅力で、白72と下辺もはっきり生きては後手でもさほどの不満はない。











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2006年09月18日

第15期竜星戦決勝トーナメント準々決勝 △結城聡竜星対趙治勲十段 208手完 白中押し勝 








 解説:王立誠九段
 □右下で起こった戦いは黒17〜21までお互いに一子を取り合って一見穏やかな振り替わりのようだが、後にここが大事件の火薬庫となる。
 □白24〜30と互いに大場を打ち合う。
 □しかし、黒31打ち込みから左上白の勢力圏内で趙は暴れるが、黒は苦しい戦いを強いられる。
 □白66の二段バネに黒37〜白72と再び派手なフリカワリを演じる。このフリカワリはほぼ互角だろうという。白70でノビは参考図Aで白の勢力圏内で黒寛いで白良くない。
 □黒は中央で一子ポン抜いた厚みを背景に、右上の白の三間開きの真ん中に黒73と爆弾投下。狙いは右辺全体での制空権とデカイ。
 □白は76ツケから右上隅の実利を取る。
 □白87では黒90のサガリと97の抑えの二択だが、その前に黒87、89と右下で様子見をしたのが趙の“はしこい”所。
 □黒89に受けていると下手をすると後手を引いてしまうので白90ワタリは気合い。
 □すると黒も91、93を利かして右下を連打またもや華麗なフリカワリになる。
 □白96と沿い上げるのに、黒も99と右辺の白数目を分断、右辺を大きくまとめようとする。
 □白100〜112と右辺の白をたすけつつ中央の黒に襲い掛かる。
 □黒は中央の黒を逃げていると白の注文にはまってしまう。
 □それで、中央の黒はいったん死んだフリをして、黒113〜125まで右辺の白を取り込み、60目の大きな地を完成、中央はシノギ勝負に出る。
 □黒129〜155と上辺はコウになった。
 □しかし、コウダテは白が多い。
 □結局黒は171、173と連打して、白のコウツギ、178の上辺取り切りと替わる。百目の白地が出現する。
 □黒は179から下辺の黒地をまとめようとするが、白194までと下辺の黒地は値切られる。
 □白208までとなると、次は黒は左辺を後手で止めなければならない。
 □地合いは盤面でイーブン。次は白番で右上の噛み取り8目と右下の取り8目が見合いであとはこれといった大きなヨセが無いのでは、黒投了もやむをえなかった。
 
 参考図A 白70ノビ






 白70ノビは黒71とカケつがれて黒は眼形豊富で生きるのに苦労しない。


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2006年09月17日

詰碁








 白24となったところで、黒先で生きよ、という問題。ヒントは「黒23のハネ一本が命綱」
posted by 蔵山車理恵蔵 at 20:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

NHK杯2回戦第6局 △黄翊祖七段対▲依田紀基碁聖 133手完 黒中押し勝 2006.9.17OA








 解説:王銘ワン九段
 □解説の王銘ワン九段は「黄翊祖七段はじっくりとした碁を打つタイプ。黒番の依田紀基碁聖といえども、楽に勝ちきれる相手ではない。」と言ったが、結果はそうでもなかったようだ。つまり、黒番の依田が第一コーナーから圧倒した。というか、競艇のように第一コーナーで差してカーブを曲がると、そのまま一直線にゴールまで逃げ切ったのである。
 □とまれ、黒の低い中国流に対して白6と下辺を割り打った。この碁は、白の投了が133手と早く(通常は250手位の数え碁になることが多い)、40分近く感想戦が続けられ、勝負がついたと思われる白66〜77のあたりから検討が始まり、それは段々と遡っていって、遂には白6の是非まで及んだ。参考図A、Bである。が、こんな早い段階で碁の良し悪しが決まるものでは、無論無い。
 □黒7〜10はこんな相場。
 □ここで黒11ツケが機敏。
 □白も12ハネから、白14と深い打ち込みで反撃。
 □勢い黒も15と切って激しい戦いが起こる。
 □白16〜22(後の黒37白38の必然の交換があるものとして)は白下辺と右下隅の両方を打ってでかしているようだが、黒も21のツギから上辺の星を23と占め、右上の黒模様のスケールが大きく、もとより不満はない。
 □局後の検討ではこの右下のあたりも盛んに研究していたようだが、このあたりも下辺同様変化図は多岐にわたり、容易に結論が出るものではない。
 □白24〜黒35はひとつの判断。良し悪しは言うべくもない。
 □白36〜40と、右辺の黒模様を遠望しつつ、相互に左辺を決めていく。
 □黒41と、ここから右辺の模様を広げてきた。
 □白42、44の利かしは先手にならず、この際問題だったかもしれない。あるいはこれが、敗着か?
 □というのも、白42、44に受けずに黒45の二間トビがあまりにも絶好点だった。
 □左辺は白46〜黒53となって何事もなければ、黒45の切っ先が光っている。
 □白54〜60は必死のところ。
 □黒61は参考図Cのところ。
 □黒61と中央を厚く打った結果、白62と左下を備えて地合いのバランスが取れて、碁は白中央のシノギ勝負になった。
 □白64の逃げ出しはスピードに欠けるきらいがあり問題(これで中央の白と左上の白が繋がっているわけではない)。
 □白64では良かれ悪しかれ参考図Dと黒模様の中で居直り、暴れるべきであった。
 □黒65と芯を止めて、右辺の黒模様が大きくまとまった。
 □白66〜黒99とこのラインがしっかり止まっては白の勝ちはもうない。
 □最後は左上隅の黒109の打ち込みが成立し、左上隅の白地が破れては、勝負は決定した。

 参考図A 白6右下ツメが最近の流行






 白6、黒7、白8(高い四線の大ケイマもある)となれば、右辺の中国流を比較的低いラインに押しこめて、自らも下辺に安定した勢力を保持し、この交換を白の利かし、と見る。あるいはこの図を嫌って、黒7では参考図Bの反発もある。

 参考図B 白7で反発してハサミ






 白7では反発して、ハサミから戦いが下辺で起こるケースもある。これは序盤早々の乱戦になり、どちらもこわいか。最近の棋聖戦などがそうであった。無論、結論が出るわけではない。
 
 参考図C 黒61では下辺打ち込み






 左下は63のハネ出し、あるいはその右下のノゾキ(肩ツキ)の味があり、おそらく先手になったものと思われる。だから、この61の飛び込みを先手で利かし、下辺を割っておくのが大きかったのだ。

 参考図D 白64では黒模様の中で居直る






 実戦の白64と左上へ逃げるようでは、同じく実戦の黒65でこのラインで黒模様がまとまっては(黒地60目、ここだけで全体の白地に匹敵し、左下の黒地の分、黒良し)敗勢は必死。だから、生死半々でも、この図のように黒模様の中で居直るしかなかった。仮に白78までとなれば、この白は死なない。





posted by 蔵山車理恵蔵 at 14:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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