2005年11月11日

第30期名人戦七番勝負第7局2005.11.9-10▲小林覚九段対張栩名人 白中押し勝

 第1譜(1日目)黒1〜白86








 ■武宮陽光の目

 *握って小林挑戦者の先番。二連星から黒5の掛かりは得意の布石。
 *白12は局面を細分化する意図。
 *下辺から左下にかけて黒は足早に打っている。黒31、33、41とドライな打ち方(小林光一風)   で、黒43の大どころに向かい、中盤戦に。
 *白54,56と動き出す。
 *黒は61にノゾいて攻めを開始するが63〜69と好点に先行して、軽快に立ち回る。
 *黒67は上下の白を裂いて絡み攻めにしようという手だが緩い。参考図A(黒15-十四ツケ、白13-  十四その左ハネ、黒13-十三その上ハネ、白12-十四引き、黒14-十三接ぎ、白10-九押し、黒8-   八一間飛び)から形を決めたほうが、右辺の黒地がしっかりしていて優った
 *白70は黒67の非をとがめた機敏な様子見。黒は72に受ければ右辺の黒地が固まって堅いが、それ  は利かされとみて黒71に押さえて頑張ったが、白74と右辺に飛び込み右辺黒地を荒らす。
 *白86で1日目終了。2日目のポイントは以下の三点。
   @白74に飛び込まれて黒は地では損をしている。黒は、今後上下の白にどれだけ寄りつくこと    によって、そのマイナスを取り返せるか?
   A左辺から中央にかけての黒地がどれだけまとまるか?
   B左下の大きなヨセに、どちらが回れるのか?

 第2譜 黒87〜白176








 ■武宮陽光の目

 *封じ手黒87ハサミツケは、検討室の予想になかった鋭い一着。下辺のまだ生きていない白の一団  への利きを見ながら、中央の白の肺腑をえぐった厳しい踏み込み。
 *白90とまずは右下の眼形を確保。
 *黒91から中央の白を攻める。黒95は10-十一の割り込みと参考図B(黒15-十一当て込み、白15-   十当たり、黒16-十一接ぎ、白14-十二接ぎ、黒16-十二出)の右辺の白一子を切り離す手段を見  合いにした。
 *白は96から右辺を先手でカバー(黒97は自重した手)して、白102と中央に手を入れる。
 *黒103敗着。下辺の白に生きを強要した手だが、白104,106が絶妙の切り返し。黒107と手を戻さ  なければならず半手の損。以下白114まで白優勢に立つ。
 *白126打ち込みは勝ちを決めにいった。左上の白との連絡と4-八に飛び出して上下の黒の分断を見  合いにした厳しい一着。
 *黒は参考図C(黒3-八ツケ、白3-九ハネ、黒4-九押さえ、白3-七当て、黒4-八接ぎ、白4-七出、   黒5-七押さえ、白2-六渡り)とすれば穏やかだが、それでは足りないと見て黒129と遮った     が...。


posted by 蔵山車理恵蔵 at 21:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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