2006年10月06日

第26期NECカップ一回戦 △小松英樹九段対▲張栩名人 151手完 黒中押し勝 2006.9.16








 解説:片岡聡九段
 □張栩の7,9から11シマリという“韋駄天”振りに対して、小松は12,14〜16と穏やか、っていうかシブイ?!
 □黒27の挑発的ともいえる三間には28の打ち込みから事を構える。
 □黒33に白34のコスミは黒のワタリを拒否したもの。参考図Aである。
 □白44は利かし。今なら45と下から受けるしかないから、57の切りが残った。
 □白52は整形を目指したもの。対抗上黒も53、55と二ヶ所出て、白の断点を強調する。このあたり、下辺の二ヶ所の黒と白は互いに相手の隙をうかがう姿勢。
 □黒77に白78のツケは一つの筋。白の狙いは参考図Bにある。
 □黒79〜83は最強の反発。結局白88まで右上はコウになる。
 □このコウは白はツギで解消したくない。それはS-18の一子カカエと替わって面白くない。白はできればそのS-18と引いてコウを拡大してあらそいたいのだ。
 □白92〜98はコウ材というよりは白黒ともに一歩も引かぬ戦い、コウどころではない戦線拡大だ。解説の片岡Pも「うわっ!」と悲鳴をあげる。あまりのごつさに驚いたのだ。
 □黒99〜103が巧みな手順だった。白104でアテは嵌り(はまり)。参考図C。
 □やむなく白104とノビ左辺の黒三子は飲み込んだものの中央の白二子はカナメ石でモノが違う。
 □遡って白100では参考図Dならまだしもだった。
 □黒105〜117で中央は一段落。形勢は黒に傾いている。
 □白118からコウが再開。白は126とコウをツイで妥協しようとするが、黒129と追及の手を緩めない。
 □対して白130も最強の抵抗。
 □黒131は眼形の急所。樹下を分断され黒149とワタられては右上白の一団に生きはなく、白投了。

 参考図A 黒35でワタリはない






 白34とコスんでおけば、黒355から37と来ても、黒はワタることはできない仕掛けになっている。 

 参考図B 白78の狙い






 白78〜82がこんな場合の常景である。

 参考図C 白104は嵌り






 白104ではこのようにアテたいが、なんとこれは黒105以下グルグル回しのシチョウなのだった!!!

 参考図D 白100引き






 白100引きなら中央はどちらもまだ決まりがついておらず、これからの碁だった。












posted by 蔵山車理恵蔵 at 20:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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