2006年03月10日

第7回農心杯勝ち抜き団体戦第13戦 ▲孔傑(中国)対依田紀基(日本) 白中押し勝








 解説:高尾紳路本因坊
 □右上と左上は小目にケイマカカリ、二間高ハサミからコスミツケという同形が出現しているので、黒11はあえて形は決めず、双方の模様の接する地点に先着してこれで打てるとみたものだが、趣向倒れ、かもしれない。(高尾紳路P)
 □白は12とハネて、ここの形を決める。
 □黒は右上を決めずに、13と中国流に大きく構えて白の動き出しを迎え撃つ作戦。
 □といっても白も動き出すしかない。14、26、28と軽いサバキを求めるが55まで右上に閉じ込められた姿はでかしているとはいえない。
 □サバキの途中、白40はM-12とノビて、確実に外へ顔を出しておくものだったか?
 □あるいは、44でもL-12とハネ出してここから闘いを始めるものだった、かもしれない。
 □いずれにせよ、中央を封鎖されては白面白くないのである。
 □右下でも白は56から60と大サバキをめざす。
 □黒67は強情な手。普通は85のノビ。
 □黒81は無理。白83と切れば上下が見合いで、試合は終わっていた。(白の勝ち)
 □黒85までとなれば、中央を厚くという黒の方針は貫かれた。
 □白86と地合いのバランスをはかる。布石のやりなおし。
 □黒87〜しろ96はこんな相場。
 □黒97〜99と上辺を盛り上げれば、白98、100と左上と右上を固め、これで地合いは拮抗している。
 □黒101から左辺を決めにいったが、白も106、112と反発して中央に顔を出す。
 □白130は133と並ぶのが簡明だった。黒から131に切られると中央の白が分断された。
 □白146は中央の生きと右辺の取りかけを見合いにした手だが、参考図AのようにM-8にコスむのが唯一の正着。実戦は黒から参考図Bの手段があり、白が窮していた。
 □黒159と白160の交換は黒の大悪手。白160に石がきたことで左下の黒はダメが詰まっていて、参考図Cのように白162では、A-4にハネればこの黒は死んでいた。(黒負け)
 □黒171に白172は無用の頑張り。白173と引いていてどうということはない。(白勝ち)
 □白222はJ-13とハネるのがうまい手。
 □というのも白222にはその上にK-17と押さえてコウは避けてよく、参考図Dのように半目勝負だった。
 □黒123と勝負に出てコウにいったのが敗着。天下コウで中央の白十子は取っても、コウに勝ち、白236と上辺を制したのがより大きく、白の勝ちが確定した。
 
 参考図A 白146のコスミが正解







 白146とコスめば白良く、黒が眼形を奪うとしたら黒147のノゾキしかないが、その時白148と引っ張り出して、攻め合いは白の一手勝ち。

 参考図B 白のつぶれ形







 黒153ではこのようにハネ込みが成立していた。白154は黒155以下シチョウ。

 参考図C 左下の黒は白162のハネで死んでいた







 参考図D 正しくは半目勝負だった








 白222には冷静に黒223と受ければよかった。それなら、上辺の黒はワタリを許しても生きで、そうなれば半目勝負でまだ先は長かった。










posted by 蔵山車理恵蔵 at 19:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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