2006年03月05日

NHK杯囲碁選手権準決勝 ▲羽根直樹棋聖対今村善彰八段 黒中押し勝 2006.3.5OA








 解説:山城宏九段
 □左上の折衝で白20と欲張ったが、21と打ち込まれて白苦しい。
 □遅れをとった白は24と左下の黒に圧力をかけて挽回をはかる。
 □黒は27、29とツケ切るが、34からのコウは白に譲り35、37と冷静。
 □白は44と下辺を構えるが、黒は45とさっそく動き出す。
 □白は46〜56と左辺の黒を固めるのは、なりゆきとはいえつらい。
 □白は58ボーシで黒を攻め、調子で下辺〜左下隅を囲う。
 □中央のせめぎ合いは白78、黒79で一段落。
 □白は80と腰を落として、左下を固める。
 □黒81右上隅シマリは最大の大場。
 □白は中央の黒を攻める手がかりを求めて、82と右辺をいっぱいに詰めた。
 □黒83は、中央の黒のシノギと白82の攻めをみた。
 白84敗着。黒85〜89と中央と右上隅〜上辺を双方ともいっぱいに頑張られ、白82〜88が逃げるだけの棒石と化してしまっては大勢は決まった。
 □白84では、P-10と黒83に肩ツキして中央の黒を裂き、一戦交えるところだった。
 □上辺はコウになったが、白にのみ負担の多いコウ。しかも、コウ材は黒に多い。
 □上辺の黒が121まで左辺と繋がった時、左上の白に死にが生じるので白122に手入れが必要になるのが白の泣き。結果的に序盤の微妙な時期に打った黒67の逆寄せの手が先手になって面目を保った。
 □左上で貴重な先手を得た黒は123、129と中央〜上辺に手を戻し、白106と黒107、白112と黒113のコウ材による交換を交えて中央の黒を強固なものとし、右辺〜上辺の白の大きい棒石を威嚇する。
 □やむなく白は130から中央に寄り付きを図りコウに持ち込むがそこで息切れ、白140と右辺に手を戻さなければならない。
 □続く中央の攻防で白148は見損じ。黒151との交換はコミ分(6目)の損。ここに勝敗が決した。



posted by 蔵山車理恵蔵 at 16:28| Comment(0) | TrackBack(1) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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