□黒1〜9オールスター。解説の武宮正樹九段の喜びそうな手。
□白16の打ち込みから右上で戦いが始まった。普天王はここ(白18)で1回目の作戦タイムをとって武宮陽光五段と相談したが応手を誤り(白22〜24)、黒25の鋭いハサミツケをくらってはピンチ。上辺か中央かどっちかが切断される。そこで武宮陽光五段から2回目の作戦タイムを取り上辺を捨てても白28と中央を突破する非常手段をとることに。
□ところが白28のアテに、北山はN-17と一子を抜いて上辺を破るのではなく、黒29と継いだのが大緩着、白30と上辺は傷めることなく中央突破しては白優勢。
□黒31以下双方の戦いは左辺に展開する(黒35で北山1回目の作戦タイム)が、黒41打ち込みが意表をついた。
□白50に対応を迷う普天王に武宮陽光五段は「お助けカード」を発行。“格言アドバイス”で「ポン抜き30目」を提示するが普天王には通じない。やむなくラスト3回目の作戦タイムを取ることに。
□その白50の抜きに黒51のカケツギが弱気、白52のアテをくらい、白56の抜きにも黒57と屈服(D-5についでおけば左下白は破れていた)しては白大優勢。
□黒61で梅沢由香里五段から作戦タイムをとる。黒61の渡りはふたつの黒グループの連絡をさせて厚く、又次に三々打ち込みを狙っていて双方の攻防の急所(逆に白C-10押さえからC-12の渡りが白厚い)ではあったが、白62に黒63の引きが弱気の三発目、白64サガリに回られては勝負手不発の感。
□黒65から大ヨセに入うrが、ここでも北山は弱気な対応で譲歩を繰り返し、梅沢からのラスト3回目の作戦タイム(黒85)も遅きに失した感がある。
□黒155に白156とアテては黒にその左(B-14)に切られてコウになるところ。北山黒157とついで白158のツギを許し逆転のチャンスを逃がした。
□中央の白は断点だらけで危なかったが、双方気付かず。
□白182以下略。195手で終了。白番普天王の32.5目勝。