2005年12月25日

NHK杯囲碁選手権トーナメント3回戦▲森山直棋九段対依田紀基碁聖 黒3.5目勝 2005.12.25OA







 □右下隅の戦いで依田が白10と手抜きして左下隅を占めたため、森山は黒11から黒13とカケて攻めを見る。
 □白16に黒がただちに出切るのは、黒もP-8あたりから出切ってきて黒7の一子が持たないのでその補強に黒17と白6の肩をついた。対する白18のすべりに黒O-6と突き抜け、白R-8渡りという別れになればまずまずの分かれ(黒の厚みと白の実利)かとも思われたが、森山は強引に黒19と渡りを拒否した。白18、20と突き上げてきた時P-9に押さえることが出来ずに黒23と引くのはつらい。白24、26と外に飛び出した白がまずはリード。
 □森山の黒33ボーシという強攻に、依田も白36と急所から反撃に出る。森山は黒37から中央を出切ったが隅がコウになり、その代償に出切った要石を白52とポン抜かれては早くも勝負あった、かに見えた。
 □森山は黒53ノゾキ以下左下隅に展開して中央の白の攻めを狙うが、黒63サガリと黒67ケイマの攻めに対し依田は白62、68と大場を占めて動じる様子もない。
 □右辺の白を狙う黒69に白70と飛ばれてみれば右辺の黒も薄い。結局は黒71、73と右下隅の黒と繋がらなければならず、森山後手を引いてしまった。
 □ここで依田は白74の出から下辺を決めに行ったのだが、その途中での白84と左下隅の守りに一着をかけたのが大事を取りすぎた感がある。ここはG-7(黒85の地点)と出てゆけば左辺の黒はバラバラになり、下辺の黒もまだ生きていないところだったのである。森山は依田が見せた一瞬の隙をついて黒85と先手で当てて左辺を守り、返す刀で黒87〜95と7目の地をもって大威張りで下辺を生きてしまえば、勝負のゆくえは混沌としてきたきらいがある。
 □白96のノゾキは右辺の黒を切り離そうというものだが、非勢を意識している森山が素直に継ぐ道理もなく黒97と反発する。そして白112まで森山の黒は中央で居直った上、上辺も黒113と地を稼ぐ。この右辺のつばぜり合いの過程で依田はいきがかり上、初志を貫徹して白14と黒を分断するのだが、以下白128まで白の攻めは空転したきらいがあり、黒129と中央に構えられては、形勢は不明である。
 □更に白32のノゾキがひどかった。黒33のハザマとの交換は、白が黒一団の端っこの石を齧ったでけなのに対し、黒はもともと白の勢力圏であった左辺の白68を包み込んで10数目の地をもって生きたのでは白まったく割りにあわない計算だ。ここでの戦いで勝負の決着はついた。
 □白150の守りに対し、黒151コスミは勝利宣言。


posted by 蔵山車理恵蔵 at 17:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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