2006年03月20日

第6回春蘭杯世界選手権2回戦 △胡耀宇(中国)対依田紀基(日本) 白中押し勝 3.11.2006北京








 自戦解説:依田紀基九段
 □立ち上がり黒7のしまりを打ち、ゆっくりとした碁に。
 □左下白14に黒15と変化、黒17のポン抜きはいい実利だが、白も14、14と黒9の一子を制した格好が良く、白20までまあまあの分かれ。
 □黒は21と要所を占め、白22に黒23と右上がいい構え。
 □黒25、27に白26、28と右下の白模様を盛り上げる。
 □すかさず黒29とこの白模様に単騎突入、勢い白56までフリカワリに。
 □黒57では参考図Aのようにちゃっかり右上をまとめてしまうのもあった。
 □黒57は左上の白の攻めをみたもの。これも黒悪くはない。
 □白左上をただ逃げるのは面白くない、とみて白58、60と右上の黒模様を荒らし、左上と両方しのぐつもり。
 □黒61の絶好の開き詰めを喰らっても、62、64でなんとか両方中央へ首を出している。
 □黒65と攻勢を構えるが、白は70とここに根を下ろして居直る。
 □黒71、73と左右の白を裂き、白の出方を窺う。
 □白74とまずはこちらを逃げる。
 □ならば黒85と地を取りながら攻める。落ち着きすぎのようにも思えるが、これで黒悪くないという。
 □白96のツケからここを塗りつける。以下106まで壮大な白壁が。
 □形勢はやや黒持ち、といったところ。
 □ならば黒7〜11と白のぴったり封鎖を避け、中央のラインを裂いていけば良い。
 □白12の分断にも、黒13、15と下辺を治まり、白16にも17とここを止めて黒悪くない。
 □白も上辺の大石を逃げねばならず、白20から形を決め、白34と中央に踊り出し、黒への逆襲を狙う。
 □黒37〜45と上辺を確実に生きて優勢は動かない。
 □白非常手段で48〜56と下辺黒に殴り込みをかけてくるが黒55、57から59と上辺のまだ連絡していない白に襲いかかり、69までこちらで二眼持とうという構え。
 □だが、黒71はいいとして白72に73と中央の白四子を取った(14目)のが欲張りすぎ。すかさず白74と割り込まれて黒77の備えが欠かせず、白84と下辺をもぎ取られ(24目)ては大逆転。依田一手の見損じに沈没。
 □黒73で中央を守ておけば参考図Bのように黒が良かった。残念。

 参考図A 黒57でちゃっかり現ナマ







 右上を56目の確定地にしては右下の36目を大きく上回り、黒優勢だった。

 参考図B 黒173眼を作り、黒勝ち







 黒173〜177下辺が生きると、白も左辺の棒石を生きなければならず、黒は下辺P-3のツギを利かして(白受けなければQ-1からのハネツギを利かして後手ながら14目の実質を得る)、N-13の両ノゾキから白三子を食いちぎる(後手12目)。いずれにしても、黒に手止まりの10数目の手が回るわけで、この図は黒10目は良い。


posted by 蔵山車理恵蔵 at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 囲碁 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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